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クリヤー塗装とは一体どういった塗装でしょうか?ご説明します。

2021.02.17

●クリヤー塗装

こんにちは!

ガイソー青森店です!!

本日はクリヤー塗装についてご説明します。

ここ10数年で新築の窯業サイディングのデザインが、単色仕上げの主流から、多色仕上げ化されてきました。
これら多色仕上げされたサイディングを現場で再塗装する場合は、当然建築現場で多色に再塗装を施すことは基本的に無理
(相当のコストを掛ければできないとは言わない)な為、前述の通り2色仕上げ、もしくは単色で上から新たに塗装することが一般的でした。

しかし通常の塗り替えのタイミングよりもやや早い時期に(基材のサイディング材の塗膜があまり傷まないタイミングで)クリヤー塗装を施せば
新築時の多色サイディングのデザインのように美しく仕上げることができます。

またRC構造のコンクリート打ちっぱなし仕上げの際にはそのままコンクリートを露出したままですと劣化が早まることがあるので、
新築時にクリヤー塗装がされることも多々あります。

クリヤー塗装を施工する前は、素地表面は、工場塗装の風合いや経年による若干の劣化によってパサパサしていますが、
クリヤー塗装を塗ると表面が濡れ色になります。
※仕上げは艶有り・5分艶・3分艶(無機Fクリヤーのみ・艶無し無機Siクリャーのみ)を選択できます。

クリヤー塗装は顔料が無い為、紫外線が塗装下地まで透過してしまい、その下地を傷めてしまうため、耐候年数が短いとされてきました。
しかし現代の技術は、アクリルシリコンやアクリルフッ素樹脂に無機素材をほどこしたクリヤー塗膜で、紫外線から基材や塗膜を守ることが出来る様になったため、外装用の高耐候クリヤー塗膜が可能になりました。

●クリヤー塗装のメリット
〇多重色の窯業サイディングなどは再塗装の際に塗り潰すしかないのか!?という長年の不安を解消したという点では非常に素晴らしい技術です。
・既存の色合い(特に多重色の色合い)をそのままにできる。
・チョーキングは基本的に発生しない。(顔料が入っていないため)


●クリヤー塗装の注意点
〇とにかく通常の顔料入りの塗料に比べると仕上げの難しい塗装です。お客様にも十分ご契約前にリスクを認識していただき、ご採用していただくようにして下さい。
・傷や汚れは、塗る前より目立つ場合がある。(クリヤー塗装がレンズのようになってしまうことがある)
・光セラ(KMEW)・マクロガード(ニチハ)他 光触媒系の塗装やフッ素や無機系塗装・その他高耐候コーティングが、製造時に表面にほどこされちる素材にはクリヤー塗装を再塗装することはできない。(汚れが落ちにくいとか、高耐候とは「後から再塗装が乗りにくい」ということです。
特にクリヤー塗装は密着性が悪いとすぐに白濁する恐れがあるので、新築時の図面でどんなサイディング材を使っているか確認してください)
・塗地ムラが発生しやすい(透明を塗るということは、不純物が混入せずに塗らなければいけない)
・乾燥途中で白っぽくなる場合がある。(場合によっては足場撤去後数週間かかる恐れもある)
・劣化が始まると白っぽくなる場合がある。(これはだいぶ先の話です。塗り替えのサインと考えて下さい)
・クリヤーを厚く塗り過ぎて塗料が垂れてしまい、その部分の塗膜が厚くなって白く強調されて見える場合もある。
・気象、気温、風通し、日当たり具合、養生の長期化、結露など様々な「ことが組み合わさり白化が起きる場合がある。
・既存外壁の状態が均一でないことがあるので、完璧に塗るのは非常に難しい。
・下地が、塗料を吸収しすぎない程度の痛みで収まっているもののみ塗れます。(これは必ずクリヤー塗装の注意点に書かれていることですが、
だいたい窯業サイディングの場合8年~10年が目安で、立地などで痛みがひどいときは出来ないこともあります)

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