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ガイソー青森店

ガイソー青森店ブログ

窯業サイディングってどんなもの?

2021.03.13

窯業系サイディング

日本の新築住宅市場の85%
こんにちは!

ガイソー青森店です!!

本日は窯業系サイディングをご紹介します。



窯業系サイディングとはセメント質材料・繊維質材料・混和剤を所定の割合にして、水を加えて「スラリー」と呼ばれるペースト状の原料にした後に、
・抄造(しょうぞう)法・・・ワシや海苔製法のイメージ
・鋳込み(いこみ)法・・・方にご飯を入れておにぎりを作るイメージ
・押し出し(おしだし)法・・・ところてん突きのイメージ
 のいずれかの方法で板状に成形されるものです。養生と呼ばれる工程で基材に熱や高圧力を加えることで、セメント成分が化学反応を起こす
 「水和反応」によって固まります。固めた後に乾燥工程で水分を飛ばし製品化されたのが硬質セメント板です。
 モルタルと違い砂の代わりに混和剤を入れる事によって、比重が1/2以下になり、モルタルと比較して、軽量で防火性に優れ、
 安定して工場生産される規格の外壁材です。

 繊維質材料の材質によって、「セメント質系」と「木質系」の2種類に分かれます。以前はセメント質系の繊維質材料の一部には
 アスベストが含まれていましたが、現在は化学繊維などを使用しています。寒い地域では木質の木材繊維に雨水などが含まれると、氷点下
 で凍り基材が割れてしまう現象(凍害)が起きやすいと言われていましたが、現在はセメント質系とほぼ同等の高性能を発揮しています。
1960年代に三井木材工業(現ニチハ)とクボタ鉄工(現ケイミュー)がそれぞれドイツ・アメリカからの技術導入で製造が開始され、その後
ニチハ(1973年)をはじめ各社が市場に参入し、ツーバイフォー工法が導入された1970年代に急成長しました。
特にバブル期のマンション建設ブームによって、モルタル外壁が主流だった木造住宅市場で左官屋不足が発生し「左官やさんを待たないで外壁が仕上がる」として大工に重宝されたことで更に市場は急成長しました。

1990年代に至るまで、モルタル吹き付けのような柄で無塗装品(現場で塗装をする)が主流だったラインナップにタイル柄や木目調や石柄など
多種多様な柄がリリースされ、現場で単色仕上げだった仕上げ塗装は、工場で多重色に仕上げられるようになりました。更に2000年代に入ると
インクジェット技術の導入により、さらに深みのあるグラデーションも表現できるようになりました。
これにより、モルタルと比較してコストと工期が大きく抑えられ、今では住宅の外壁の主流となりました。
現在では更に高耐候塗装や耐汚染塗装などを備え、新築住宅の85%がサイディングを使用するようになり、日本の代表的な外壁材になっております。(2015年にほん窯業外装協会調べ)