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塗料を構成する物質 『添加剤』をご紹介します。

2021.02.09

●添加剤

添加剤 その①
外壁塗装にと変われる塗料には様々な添加剤が使われています。この添加剤には、塗料そのものの性能を安定化させたり、
塗装する時の作業栄を向上させる役割があり、塗装後の塗料にカビなどが付着しない様にする働きなどもあります。

添加剤の主な成分は下記の通りです。

●界面活性剤: 前述の溶媒で説明した通り、エマルション・NAD溶媒内に界面活性剤をいれることによって、脂分や水分から樹脂ポリマー
を分散させて、液状で成分が偏らないようにする性質を持っています。
※ただし注意しなければいけないことは、偏りにくいようにできるとは言っても使用前に一部、
偏っている可能性があるので使用前は必ず撹拌処理をしてから使用してください。
※湿潤分散剤と言われるものもある。
※脂肪酸や有機酸、金属塩などが使用されています。家庭用の洗剤などにも使用されています。

●たれ防止剤: 刷毛やローラー、吹き付けなどの塗布作業に適した粘度に調整しつつ、粘膜の流れ落ちを防ぎ、付着性を高める為にベントナイト、
脂肪酸アミド、金属石鹸などが使用されます。

●消泡剤: 塗料の製造時や刷毛やスプレーガンで塗布する時など、塗料中に空気を巻き込んで気泡が発生すると塗布がその気泡が塗膜の表面に溜まり、乾燥後に円形の気泡の跡を残すことがあります。このような泡を消すためにシリコン化合物、ビニル系化合物などが使用されます。
 
●色別れ防止剤: 種類の異なる2種類以上の顔料を混ぜ合わせた場合、それぞれ顔料の差によって色別れが発生し、色ムラになってしまうことを
防ぐために、界面活性剤やシリコン化合物、シチレンが使用されています。

●防腐剤 防カビ剤: カビ菌は、ゴミやほこり、その他あらゆる有機物を栄養とします。特に塗料に含まれる界面活性剤は、非常に好む栄養源となってしまいます。そのカビ対策のためには、有機水銀化合物や有機すず化合物が有効なのですが、有機物質のために使用禁止になっています。
そのため現在は、有機塩素化合物やフェノール系化合物が使われています。
※ただし注意しなければいけないことはカビの種類は約3万種。(コケは約2万種)添加剤では根本的に解決できない種類があることを理解し、
カビやコケの対策を検討してください。
防腐剤は、ほぼ効果があることがわかっています。

●可塑剤: DOP(デイオクチルフタレート)、DBP(ディブチル二レート)や、ひまし油が使用されます。
塗料の柔らかさや肉持ちを持たせたり、付着力を高める役目をする。
※可塑剤は「柔らかく仕上げる為に必要な素材」というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。(今でもシーリング材などでは使用される材料は多い)しかし現在では、ほとんどの合成樹脂において柔らかさの調整は、硬化剤で行っていることが多いことを覚えて頂ければと思います。
(可塑剤を使って柔らかくすると、最初の数年だけ柔らかくそのあとすぐに硬くなってしまい、可塑剤が汚れの要素となって流れ出す場合があります)

●皮張り防止剤: 貯蔵中の塗料の表面が空気と接すると皮ができてしまう現象を防ぐために、塗料に添加されます。
過剰に加えると、乾燥が遅くなるので注意する必要があります。

●レベリング材: 塗膜の流動性を良くしてロール目などが出ないよにするために、アクリル系重合物などが使われます。

●粘着防止剤: 汚れの付着や梱包材の付着を防止する添加剤になります。

●すり傷防止剤: 塗装にすべりを持たせたすり傷を防止する添加剤になります。

●紫外線吸収剤: 紫外線に対して抵抗力を持たせる添加剤になります。

●硬化剤: 液状の塗料が塗膜を生成する過程の中で、硬化剤は以下の3点のとても大きな役割を果たします。
①塗料の溶媒が蒸発していく過程で、樹脂ポリマー(エマルション・NADも含む)の塗膜生成を助ける効果。
※これはよく2液タイプのみ語られる場合が多いですが、1液タイプでも溶媒中に入っています。
②特に2液タイプに多く、硬化剤を入れる事によって、樹脂ポリマーの組成を化学変化させて塗膜を生成させる。
③硬化剤によってその塗料の柔らかさが決まることが多い。その塗料が硬めの設定商品なのか、微弾性もしくは弾性の設定商品なのかは
硬化剤の要素が強いです。
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