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塗料を構成する物質 『溶媒』(溶剤)をご紹介します。

2021.02.08

●溶媒(溶剤)

溶媒は顔料と展色剤を溶かして(もしくは液体の中に溶けているように見える状態)液状にし、いろいろなものに塗れるようにするためのものです。なお、塗布後に溶媒(溶剤)は蒸発して空気中に消えますが、
この蒸発時の臭気や蒸発時間(乾燥時間)は溶媒(溶剤)によって異なります。
また、塗料中にどういった溶媒(溶剤)が含まれているかで、乾燥した塗料の耐久性に若干影響を及ぼすということを覚えてください。


●溶媒(溶剤)有機溶剤 ※強溶剤
塗料中の溶媒はトルエンやシキレンといった、シンナー系のものを使用しています。
昔ながらの方法で強固な密着力を得やすいですが、においが非常に問題視されています。

●溶媒(溶剤)エマルション(水性)
エマルション塗料は一般に、水に溶けないポリマー粒子が界面活性剤で覆われている中性油滴型(O/W,Oil ㏌ Water)になっており、水で希釈したり、洗浄できる水性塗料です。
塗装作業性や粒子の融着をしやすくするために少量の有機溶剤を添加します。

エマルションとは、もともと水に溶けない樹脂ポリマーを、水になじみ易い界面活性剤でおおったものです。塗料の水の中でポリマー単位に分散されており、乾燥していく過程で、水が蒸発すると粒子同士がお餅のようにくっつきあって、一体化された塗膜を生成する塗料です。水性塗料とは言え、臭気がごく微量の有機溶剤が入っています。

●溶媒(溶剤)NAD非水分散形塗料(弱溶剤)
NADh弱溶剤(ミネラルスピリット)に樹脂が分散している状態にあります。要は「Oil in Oil」の塗料で、水性エマルション塗料の溶剤版とも言われます。
NAD型塗料に使われる希釈剤はミネラルスピリット(塗料用シンナー)で、強溶剤系に比べ、芳香族炭化水素であるキシレンの量が少ないのが特徴です。
強いシンナー成分を、弱いシンナー成分に置き換えた技術です。

NADについてですが、この技術の特徴は溶剤の中に樹脂を分散させているという所にあるます。
溶剤で樹脂を溶かしているのではなく、分散させているという事です。
この技術により、今まで強溶剤でしか使えなかった樹脂が弱溶剤系の塗料として使えるようになりました。
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