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塗料を構成する物質 『展色剤』をご紹介します。

2021.02.05

展色剤 (主に外装用は、フタル酸かアクリル系の合成樹脂です。分子構造

合成樹脂調合ペイント(SOP塗料)
明治から主流であった、OilPaint(OP塗料)はボイル油と顔料で作られた油性ペイントの主流で、質感が良かったが、乾燥時間がかかりすぎる問題があった。
合成樹脂調合ペイントは油脂にフタル酸樹脂と顔料を混ぜることによって乾燥時間の問題を解消した。
長い間ペンキの代名詞でホームセンターでは今も結構販売されていますが、耐久性の良いものが続々と出てきてプロが外装用として勧める塗料ではなくなってしまいました。(フタル酸樹脂は水性のEP(エマルションペイント)もホームセンター等では今も販売されている。)
※ただしEPはより高価なアクリルやシリコン樹脂を使用している場合もある。
アクリル樹脂
後述するすべての外装塗料の基本となる樹脂。
前述のSOP塗料と比較すると、速乾性・耐薬品・耐候性の全てが優れていたことと、コストが後述の樹脂群よりも安いので外装塗料として一世を風靡した時期もありましたが、後述する樹脂が開発され普及していく中で今では」耐久性の低いものの1つになってしまいました。短い期間ですがその耐久性を保持している間は防水性があるので、短いサイクルで色を変えて外装を楽しみたい方以外は外装用塗料としてはお勧めできません。
ウレタン樹脂(アクリルウレタン樹脂)
アクリル酸エステルにビニル化合物を共重合したアクリル樹脂をアクリルポリオールという。
このアクリルポリオールの組成がウレタン結合をしているため、アクリルウレタン樹脂と呼ばれ耐薬品性・耐水性・耐候性が前述のアクリル樹脂と比較し、良かったことと、生成する塗膜を厚くしやすかったこと、また後述するシリコン樹脂の普及が少なかった時は高価だったため、アクリル樹脂よりも耐久性がある外装用塗料としてもてはやされた時期がありました。
今ではシリコン樹脂以上の性能を持つ他樹脂塗料の普及率も上がり、価格も扱いやすくなったので、「外装で使用すべき最適な塗料」ではなくなりました。
耐久性もアクリル樹脂以上シリコン樹脂未満です。
ちなみにベランダや屋上防水材で使われる「ポリウレタン樹脂」とは少し塗料樹脂の説明が違う組成のものです。
シリコン樹脂(アクリルシリコン樹脂)
シリコンと言われていますが、基本的にはSi(ケイ素・シリカ)と酸素が結合すると、シロキサン結合と言って、高い耐候性や親水性(防水性)またSiの効果で耐汚染性にも優れ、市場へ出始めたころは高価な塗料でした。
最近は高価ながらも、広く普及したため価格は扱いやすくなってきており、現在のおすすめの塗料のジャンルではないかと思います。
特に最近のアクリルシリコン樹脂の塗料は次頁にあるように、アクリル
フッ素樹脂(アクリルフッ素樹脂)
もともと宇宙開発用の構造物や、高層構造物などの、なかなかメンテナンスできない建物用として開発された、耐久性が最も高い塗料のジャンルです。
しかし近年、普及率が上がり従来の全く手の届かない価格帯から、
多少高めの価格帯と言う扱いやすい価格になりました。
お施主様の中でも「多少費用が掛かっても出来るだけ塗装を長持ちさせたい」という方向けの外壁塗料の選択肢の1つになってきました。
また高耐久で知られるフッ素樹脂でも次頁にあるように更に改良が加えられて、4フッ化フッ素という素材が開発されるなど、ますます品質が向上してきています。
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